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今更ながら舞台「黒子のバスケ」について話したい

4月にサンシャイン劇場で上演されていた舞台「黒子のバスケ」について今更ながらだらだらと感想を書きたいと思います。

 

黒バスが舞台になると知った時の衝撃は物凄いものでした。が、そもそもくろステをやると知った時どこまで情報が出ていたのかもう覚えていないことに気づき……しかももうすぐDVDが出るという時期、思い出せるわけがない……  とりあえず自分のツイッターをさかのぼって来たところ、すっごい動揺してるし上から目線で「きせりょがきらきら男子じゃないと認めない。あと女子もちゃんと出して」などと言ってました。

私は元々黒バスが好きで、中でも黄瀬くんが一番好きだったのでもうとにかく黄瀬涼太!黄瀬涼太のキャスト誰だよ!みたいな感じで荒れてたんですが、キャストが出てなんとなく納得していました。そしてハードルが爆上がりする。それよりも黒子がけんしょー先生ってやばくない!?あとのキャストはテニミュ組以外知りません!みたいな感じで、というか前置きが長いのでさっさと本編の感想を書きます。

 

主役2人は文句なしに素晴らしかった!けんしょー先生はやっぱり声だけでも演じてきたからなのか、すんなりと黒子として受け入れられました。まっすぐな思いや決意が伝わってきた。

あさとくんに関しては拝見するのは初めてでしたが、火神くんのがむしゃらな感じとかただただ強さを求めて突き進む様子、あとはあの髪色が似合っちゃうとことかも火神くんなんだな、ってじわじわ実感するくらいよかったです!

 

そしてめちゃくちゃハードルを上げて待ち望んでいたきせりょ。もう、なんか、本物の黄瀬涼太かと思った……いや黄瀬涼太なんだけど……漫画から出てきた?みたいな……すごいキラキラ感でした……!

まりおくんは喋ってる時の表情の細やかな変化まで自然に黄瀬に似てて、自信に溢れたちょっと意地悪な顔とか、負けて泣くシーンとか、表情の作り方がとにかくうまかったです。あそこは千秋楽ライビュでチェックしたらどうやらほんとに泣いてたみたいですごい。滑舌も良いので滑らかに喋るから変なクセもなく。とにかく理想の黄瀬涼太そのものだったので尊敬するし軽率にファンになる……って感じでした。

キャラクターそのものがまずモデルで何でもできてかっこよくて、決して崩れぬ完璧さを持っているって感じのキャラクターだからかなり演じるうえでのプレッシャーってあったのかなと思うんですよ。でもまりおくんは、その「なんでも持っているようにみえるんだけど、試合では泥臭くガチで必死になって声も上げるし負けたら悔しくて泣いちゃう、そんな全然完璧なんかじゃない普通の、バスケが大好きな男の子」な黄瀬涼太くんを見事に演じきっていたと思いました。すごい……語彙力がなくてうまく表現できないけどとにかく理想の黄瀬すぎた……

 

あとびっくりしたのは小沼くんの青峰くんでした。登場シーンでわくわく感が募り、そして試合中に遅れて現れるシーンの「やばいやつきた感」。あそこはほんとにすごく怖くて、いかに青峰が今後立ちふさがってゆく強大な壁であるかを顕著に現していました。で、それだけの迫力を出せる小沼くん!ビジュアルもいいし!

一番すごいと思ったところが、回想シーンの帝光時代青峰くんはすっごく楽しそうに子どもみたいな笑顔でバスケをしていて、でも高校生の青峰くんの顔は険しくて、笑ってても純粋な笑顔ではなく歪んでる、嘲笑で…… その変化のつけ方がもう別人!ってくらい上手い小沼くんの表情のつけ方でした。青峰くんの絶望がひしひしと伝わってきて苦しくなるし、だからこそ余計に今の青峰くんの怖さが増すというか。

この2人の青峰と黄瀬であの伝説(?)の「憧れるのはもうやめる」をやってくれ……頼む……頼むよ偉い人……ってしばらく念じ続けるくらいには個人的にこの2人が最高でした。キャラクターとしてのビジュアルもよくて演技もよいってすごい。お願いします続編🙏🙏

 

女子2人もすっっごくかわいかったです。きちんと女の子も出してくれたことがまず嬉しかったし、田野さんも杉さんもかわいいだけではなくキャラクターとしてしっかり存在していてくれたので文句なしに素晴らしかったです。声もよかった。

 

 あとはバスケについて、ほんとにやるのか、サンシャイン劇場狭いけどどうやってやるのなんて考えていたんですが、実際のボールを使ってのプレイとパントマイム(?)にアナログ表現、これらがうまく使われていたなあと感じました。そしてなんと言ってもミスディレクションの演出!あれは本当に鳥肌が立ちました。席が後方ドセンだったので全体的にすごくよく見えたんですが、特にこのシーンをど真ん中で観れたのはよかったです。こういう演出ってアニメやCGを使える映画などでは必要なくて、舞台だからこそできるもので人を活かしたいい表現法だなあと思いました。

試合中の髪の毛が乱れているところ、(つるつるの)脇チラ、ズボンの裾をずり上げる仕草、汗が光る瞬間、そういうのって三次元だからこそ、流れる動作の中での一部として瞬間的に捉えることができるものなので、ほんとスポーツ漫画の舞台化はアツいな……としみじみ。バスケのユニに対して尊いなんてことも初めて思いました。つるつるの脇についてめっちゃ語りたい。

推しが出ていないうえに知らない俳優のが多かった舞台でこんなに楽しめるのも2.5の魅力ですよね。ほんとに楽しかった!

 

 

書いてないキャストさんもみんな素晴らしかったんですが長いのでまたの機会にしようと思います。